わたしの手元に奇妙な物体の塊があります。「強烈な臭い」がしますがなぜか懐かしい匂い。まずは、写真を見てください。何か判りますか。
この物体はわたしの友人が実家から持ち帰ってきたものだそうです。彼の実家は山東省の西のはずれ河南省との省境にある水滸伝にも名前が登場する「東明」というところです。北には安陽があり南には商丘がどちらも200kmで行ける「商」の時代からあったと思われる古い古い地域です。
この辺りの農家はいつごろからかは判らないがずーとこの物体を作っているそうです。この地方ではこの物体を「豆瓣酱」日本語でいう「豆板醤」(トウバンジャン)というそうです。我々が知っている「豆板醤」とは似て非なるものです。
この製法は、まず「大豆」を煮る。それに少し小麦粉をまぶし混ぜる。次に、室内で高温発酵させる。青かびの毛が長くなったら発酵を止め、塩をまぶし整形し乾燥させる。だそうです。時期は春先に作るそうです。
一般的な「トウバンジャン」の製法が 大豆を蒸し、炒った小麦粉と麹菌を混ぜ、室内温度30度位で竹すだれの上で4日ほど自然発酵させ、かめに塩と水と一緒に入れて30-40日太陽に晒して発酵させる。とありますから、製法はほぼ同じと考えていいでしょう。
これをどのように食べるのか聞いたところ、この物体を砕いて揚げて食べるか、たまごと一緒に炒めるとのことでした。
わたしは、やはり砕いて「から炒り」して食べたところ香ばしいけれど非常に塩辛いものでした。最初に感じた懐かしい匂いは「納豆」の匂いだと気づいた次第です。
この不思議な物体は中国では「今のトウバンジャンのルーツ」日本へ渡って「納豆」になったのではと推察しました。
間違っているかな????
大陸流浪人曰く:
食は広州にあり、美人は杭州にあり、されど納豆は水戸にあり
2009/5/8


by 大陸流浪人
中国大豆が輸入大豆に負けた/…